粋でおしゃれな日常着として、人々に愛用される「上田紬」。古くから養蚕の栄えた上田でつくられ、江戸時代には大島紬や結城紬と並ぶ「日本三大紬」として一世を風靡しました。
現在は、市内にある3つの工房がその伝統を受け継いでいます。さらりとした心地よい感触と、軽さ、丈夫さ、吸放湿性の高さという絹の特性に加え、落ち着きある光沢と独特の風合いが持ち味です。色・柄・染めの厳格な規制がないことが、他の染織産地と違い自由な気風で、生み出される製品は多種多様。好みに合った自分だけの一着を見つけられるのも醍醐味です。「着物は敷居が高い」「着付けが大変」という印象にとらわれることなく、リーズナブルなものから、手ぶらでレンタルセットなど、初心者の方も気軽に楽しんでいただけます。
特別なシーンでなくとも、カジュアルに着物を着てまちへ一歩繰り出せば、いつもの場所も新鮮で華やいだ気持ちに。日常に上田紬を取り入れることによって、おしゃれの幅も広がり、普段と違う自分を楽しむことができます。心踊る上田紬の素晴らしさ、着心地を、ぜひご体感ください。